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スカッコマット 日和

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クラス会という名の 飲み会 その2

前回のつづき。

さてさて ブルゴーニュの赤で 体があったまってきたところで・・
■Sotanum /  Les Vins de Vienne
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ソタナム / レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ
コート・デュ・ローヌ北部の モダン・ローヌの作り手3人による 
共同プロジェクト 「レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ」。
シラー100% の ブドウにより生み出されるパワー! 
生き生きとしたブラックベリーに 程よいスパイスの香り。

南フランスは もともと ローマ帝国との関わりが深く、昔からの名醸畑も多い。
荒廃していた畑を 手に入れてのこのプロジェクトに、歴史好きは 黙ってられない?!

まだ 樹齢が若い畑だそうですが、
ワインが持つ 瑞々しさが 印象的でした。



さてさて 除々に 大物登場。

■Santa Cruz Mountains Merlot '97 / Ridge
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サンタ・クルーズ・マウンテン・メルロー ’97 / リッジ
ここで、本日唯一のニューワールドワイン登場!
アメリカ・カリフォルニアの生産者 『リッジ』は 1976年の 「パリ対決」において
カリフォルニア代表の一つだったことで あまりにも有名。

「パリ対決」とは フランスワイン VS カリフォルニアワインの ブラインド対決のこと。
当時の大方の予想に反して カリフォルニアが勝利し、 ワイン界の常識をひっくり返した一件。
ちなにみ仕掛け人は わが 「アカデミー・デュ・ヴァン」 創始者の 
スティーブン・スパリュア という人だったりする。
(デュ・ヴァンの本拠地は 花の都パリ。)

そんなわけで デュ・ヴァン の末端にいる私たちにとっても 興味深い1本。
ちなみに このワインは メルロー100%
(パリ対決の時は カベルネ・ソヴィニョン というブドウのワインだった。)

’97ということで 持って来てくれた方も
「どうなっているか 分からない。」
と、言っていたけれど すごーく 美味しかったです!

熟成を経ているせいか とても柔らかく 複雑で 奥行きのあるメルロー。
メルローに不信感のある(?)私が すらすら飲んでしまい、

途中から 隣の人の 腕をつかみ
「おいしい!」
を連呼していたのは 酔っ払っていたせい だけでは ナイ! たぶん・・・。

さてさて それでは お待ちかね。 今回のメインが登場!

■Chateau  Leoville Las Cases '70
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シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ '70
泣く子も黙る メドック格付け2級の中でも、1級に匹敵するといわれる ラス・カーズ。
その 『'70年』 が 本日のメインを張りました。 ありがたや、ありがたや!

実は前回の飲み会では 『ラス・カーズの '97』 を 私と友人で持参。

それを見て、「そういえば 家のセラーに あったなぁ~~。」 と、思い出したらしい。 
(普通の家庭のセラーには無いし、たとえあったとしても その存在を 忘れないと思うが・・・。)

なにはともあれ、「飲んでいいよ。」ってんだから、
そりゃあ 飲まなきゃ 女が廃る(?)ってもんよ。

ソムリエの方が 慎重に抜栓。
コルクもこの通り。歴史を感じる風合い。
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で、これこそ 「どうなっているか分からない」。 なにせ 40歳 ですから。
一抹の不安を残しながらも 香りをとると・・・・

こんなに複雑な 熟成香は 初めてでした!!(そりゃそうか。)
キノコや森の下草はもちろん 乾いた油絵のような香りや 中国茶のようなニュアンス。

果実味も失っておらず、深みのある甘酸っぱさ。
グラスの中で遊ばせておくと 「伸び」 すら ありました・・・!

やぁ '70年 ですよ? 「すごいなぁ」の一言に尽きる。


あれ?熱く語っていたら 時間が無くなってしまった。
そんなつもりじゃなかったのですが、 うっかり 次回へ つづくのです・・・・!

次回予告:「大ボスがでてしまったので そんな大したワインは 残ってないよ?
         ~ちなみに 料理のメインは 鴨でした。~ 編」
by karin_star_music | 2010-02-17 18:42 | 私的日常