イタリアを代表する偉大なワイン!!
ワイン: TORINORO
生産者: Tenuta di Torinoro
ブドウ: Cabernet Fran 70% merlot 20% Cabernet Sauvignion
場所: トスカーナ
シェフの秘蔵っ子ワインのひとつ。
『テヌータ・ディ・トリノーロ』の、ワイナリー名を冠した『トリノーロ ’99』が、お嫁に行きました。
ワインリストをご覧になったお客様のご指名で、「これ。」って。
「おおーーー」と思いつつも、ワインがお好きな方に飲んでいただけるのが一番です。
「どうぞ、どうぞ。」と、私たちにも分けてくださったので 晴れてレビューを書かせて頂きます!
そもそも『テヌータ・ディ・トリノーロ』は、ニューヨーク生まれ・ローマ育ちの
『アンドレア・フランケティ氏』が 作り上げたワイナリー。
都会生活になれた家族は、急にワインを、しかも「自然な姿」で作ると言い出した氏に猛反対。
一悶着あった・・・と、風の噂で 漏れ聞いていますが、
氏の作るワインは あっ という間に世界に広がり、
トスカーナのみならずイタリアを代表するワインの一つになりました!
非常に凝縮したワイン作りは有名で、なんでも一本のブドウの木から収穫するのは
たった5房(!!)というから、かなりの変態ぶりです。(とか言うと、誰かから怒られるのだろうか・・・。)
さて、注目の味わいは・・・(現在、わたしは妊娠中なので、香りを中心にお届けしますが。)
まず、開けたては 湿ったような西洋杉に松脂のようなニュアンス。
冷涼な地域の針葉樹林を思わせるような香りからスタートしました。
が、少し置くと 爆発的に濃厚な果実の香り!
ブラックベリーに、ドライプルーン、ブルーベリーに、少しラズベリー。
杉のニュアンスはそのままで、乾いた木のニュアンスが強くなってきます。
さらに、変化はまだまだ続く。
触ると指が黒くなるような果実のイメージから、徐々に赤っぽいベリーの香りに。
ラズベリーや苺のジャムに東洋のスパイス。甘く官能的な香りに変わります。
’99・・・。まだまだ ぴちぴちです。
『熟れている』という表現にはまだまだ。まぶしいくらいの鮮やかな印象。
そして、まったりと 濃い・・・・。
1年ほど前に飲んだときよりも、飲み頃のピークに近づき
さらに濃く、肉感的で、誘惑するような魅力のあるワインに成長していました。
少しテイスティングしましたが、弾けるような それでいて しっとりとした果実味に しっかりしたタンニン。
カベルネ・フランの特徴といえるグリーンなニュアンスが口の中をくすぐり、
ながーーーいアフター・・・。
モウ、文句ナイデス!
「この人になら、好きにされちゃいたい!!」というようなワインでした。
さすがはトリノーロ・・・。お見事です。