さてさて、手打ちパスタ、 久しぶりのレポートです。
毎月 なんやかんやと 5、6種類は パスタを打っている当店ですが
ブログ担当の なんちゃら(わたしか!)が サボっているので (いやいや、一生懸命やってます!)
久しぶりのご紹介となりました。
今月のディナーメニューにもなっている、プーリア州のサーニェというパスタ
(正式名称は 『サーニェ・ンカンヌラーテ(Sagne 'ncannulate)』という)です。
プーリア州は、ブーツで言うところの かかとの部分。
ヒールに相当する 縦に細長い州です。
南イタリアの料理は 「トマト!ニンニク!唐辛子! やさいやさい!さかなさかな!」
というイメージですが、プーリア州の料理は、素材はシンプルながら 意外と穏やか、癒し系です。
さてさて、生地は いつもの如く パスタマシーンで伸ばしまして
裁縫の時にも使う アレ的なもので、2㎝チョイの幅に細長く切っていきます。
そして ここからが腕の見せところですね。
指にくるくるっと巻きつけて
ひゅるるん。
お見事!
『サーニェ』に『ラ』を付けると 『ラザーニェ』。
イタリア語の 『ラザーニェ』は いわゆる板状のものから、細長く切り分けたものまで、
平たいパスタを 幅広くさします。
(パッパルデッレなども この仲間。)
つまり タリアッテレより 幅が広くて、平たいものは おおよそみんな ラザーニェって ことですね。
で、後ろについている 呪文の部分「ンカンヌラーテ」は 糸を縒る という意味だそう。
くるくるっとした ラザーニェという ことですね。
この くるくる部分に ソースが絡んで、ますます美味しいんだなー。
今月は モンサンミッシェルのムール貝と レンズマメのソースで。
ムールの旨みももちろん抜群ですが、豆とパスタのコンビネーションが
プーリアらしい素朴さを感じさせる一皿です!